2015.1.15（木）17：00～18：00

新春を飾る最初のセミナーは、昨年度の大賞受賞者である萬代基介氏を
お招きして、受賞作品の「食のかたかみ展」を中心にお話を頂き、協会関係者や、不順な天候にかかわらずお集り頂いたゲストの皆様で盛況なうちに会が始まりました。
「だし」というテーマで展示空間を作り上げるプロセス、空気をイメージした繊細な会場構成、萬代氏自らが「だし」そのものを試行錯誤しながら作り上げていく様子を楽しそうに語っていただきました。
氏の「人やモノがある空間と時間を設計する」という建築家ならではの視点での『人が動く事で生まれる空間や情景』の写真やムービーでの紹介は興味深いものでした。
最近の作品、同じく無印有楽町店での展示「地球の音楽展」、旭硝子ショールームで、「新しい建築の楽しさ展」なども合わせて紹介していただき、同氏の繊細で手仕事をいとわないデザイン表現の巧みさはすばらしく、納得のいくものでした。
参加者からの質問もデイテールについてなど専門的なものから予算感など多岐にわたり、空間デザイン賞の記念講演は、若きクリエーターの登場により空間表現の新たなる可能性を予感させるものとなりました。

■会場：東京ミッドタウン　リエゾンセンター
■講師：萬代 基介氏

講師プロフィール

萬代 基介

建築家
Motosuke Mandai

1980年　神奈川県生まれ
2003年　東京大学工学部建築学科卒業
2005年　東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了
2005-2011年　石上純也建築設計事務所勤務
2012年　萬代基介建築設計事務所設立
2012年　横浜国立大学大学院Y-GSA設計助手